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インプラント周囲炎治療なら多摩市永山の歯医者「福嶋歯科医院」|インプラント周囲炎予防に大切なこと

インプラント周囲炎予防に大切なこと

インプラントを入れたら、できるだけ長く使いたいですよね。
そのために、毎日なにをすればいいのでしょうか。

先に結論

予防の柱は2つです。毎日のケアと、歯科医院での定期的なメインテナンス。
当院では3か月ごとが基本、リスクが高い方は1か月ごとにお呼びしています。

この記事で分かること

✓ インプラント周囲炎の予防が大事な理由

✓ 予防のためにできる2つのこと

✓ インプラント選びと予防の関係

✓ 今日からできること

1. なぜ予防が
そんなに大事なの?

インプラント周囲炎(インプラントの周りの骨が溶ける病気)は、歯周病に似た病気です。ただ、始まると広がりやすく、進みも速いことが分かっています。

❶炎症が大きく広がりやすい

実際の組織を調べた研究では、インプラントの周りの炎症は、歯周病の2倍以上の大きさでした(Carcuac 2014)。

歯周病とインプラント周囲炎で炎症が広がる範囲を比べた図

❷時間とともに、進み方が速くなる

骨が溶けるスピードは、だんだん加速します。多くは、使い始めて3年以内に始まると報告されています(Derks 2016)。

院長 福嶋太郎

院長(歯周病専門医)

インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病のような病気にはなります。だからこそ、入れたあとの通院が大切です。

2. 予防のために、
できることは?

やることは、天然の歯の歯周病予防と同じです。毎日のケアと定期的なメインテナンスの2つです。

◯ 毎日のケア

歯ブラシに加えて、歯間ブラシを使いましょう。インプラントの周りは、歯ブラシだけでは汚れが残ります。

◯ 定期的なメインテナンス

自分では落とせない汚れを取り、炎症のサインを早く見つけます。当院では3か月ごとが基本です。

インプラント周囲炎の予防のために歯科医院でメインテナンスを受ける様子

通い続ける効果は、天然の歯の研究ではっきりしています。

データで見る、メインテナンスの効果

✓ 通い続けた人は、途切れがちな人より歯を失うリスクが約半分(8つの研究のまとめ、Lee 2015)

✓ 30年間通い続けた人が失った歯は、1人あたり平均0.4〜1.8本(Axelsson 2004)

3. インプラント選びも、
予防になる?

なります。インプラントの表面は、骨とくっつきやすいようにザラザラに加工されています。ただ、そのザラザラには細菌もつきやすくなります。

そこでメーカー各社は、骨はくっつきやすく、細菌はつきにくい表面を研究しています。下は、当院で主に使っているZimVie社「TSX」の表面の例です。

インプラント表面の加工の違いを示した図

(画像はZimVie社ホームページより引用)

表面の性状や、長く使われてきた実績が論文で確かめられるかも、選ぶときの目安です。くわしくは「インプラント周囲炎予防のためのインプラント治療選び」で解説しています。

4. 今日から
できることは?

STEP1 今夜から、歯間ブラシを1本使う

サイズが分からなければ、次の検診で合うものをお選びします。

STEP2 次の検診の予約を入れる

症状がなくても大丈夫です。むしろ、症状がないうちに通うのが予防です。

STEP3 出血・腫れがあれば、早めに相談

腫れや痛みがあるときは「歯ぐきが腫れた・痛いとき」もご覧ください。

まとめ

✓ インプラント周囲炎は、始まると広がりやすく進みも速い

✓ 予防の柱は、毎日のケアと定期的なメインテナンス

✓ 症状がないうちに通うことが、いちばんの予防です

なりやすい人の特徴は「インプラント周囲炎の原因とは?」、どのくらいの人がなるのかは「発症率・確率」、治療でどこまで良くなるかは「治る?治らない?」で解説しています。

参考文献

  1. Lee CT, et al. Impact of patient compliance on tooth loss during supportive periodontal therapy: a systematic review and meta-analysis. J Dent Res. 2015;94(6):777-786.
  2. Axelsson P, Nyström B, Lindhe J. The long-term effect of a plaque control program on tooth mortality, caries and periodontal disease in adults. Results after 30 years of maintenance. J Clin Periodontol. 2004;31(9):749-757.
  3. Carcuac O, Berglundh T. Composition of human peri-implantitis and periodontitis lesions. J Dent Res. 2014;93(11):1083-1088.
  4. Derks J, Schaller D, Håkansson J, et al. Peri-implantitis – onset and pattern of progression. J Clin Periodontol. 2016;43(4):383-388.

執筆・監修:福嶋歯科医院 院長 福嶋太郎(日本歯周病学会 歯周病専門医)

東京都多摩市で、歯周病とインプラント周囲炎の治療に取り組んでいます。インプラントの撤去・周囲炎の外科治療・再生療法まで院内で行い、ほかの医院で入れたインプラントのご相談も承っています。所属:日本歯周病学会、日本口腔インプラント学会、AAP(アメリカ歯周病学会)、AO(Academy of Osseointegration)

歯周病・歯周外科の専門的な解説は、院長の研究室サイト「歯周病専門医・福嶋太郎の研究室」で公開しています。