インプラント周囲炎
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インプラント周囲炎予防のためのインプラント治療選び
これからインプラントを入れるなら、周囲炎になりにくい治療を選びたいですよね。
では、どこを見て選べばいいのでしょうか。
先に結論
見るポイントは3つです。
①かみ合わせから位置を決めているか ②骨が足りないとき、骨を作れるか ③世界中で部品が手に入るメーカーか
どれも、何十年も掃除しやすく、直しやすくするための条件です。
この記事で分かること
✓ 「どこに入れるか」の2つの考え方
✓ 骨が足りないときに必要な治療
✓ メーカー選びが予防につながる理由
✓ 相談のときに確かめたいこと
1. インプラントは
「どこに」入れるべき?
答えは、もともと歯があった位置です。インプラントの位置の決め方には、大きく2つの考え方があります。
骨がある所に入れる(外科主導型)
しっかり固定できますが、本来の歯の位置や向きからずれることがあります。斜めに入ると、掃除がしにくい形になりがちです。
◯ かみ合わせから位置を決める(補綴主導型)
先に「最終的な歯の形と位置」を決め、そこから逆算して入れます。かみやすく、掃除しやすい向きにできます。
当院では、CTと口の中のスキャンで3Dの計画を立てます。そのうえで、計画どおりの位置に入れるための手術用ガイドを作って使っています。
2. 骨が足りないときは、
どうするの?
本来の位置に入れたくても、そこに骨がないことはよくあります。歯を失った原因の多くが歯周病で、骨も一緒に溶けているからです。
その場合は、インプラントの前に骨を作る治療を行います。骨を作る技術には、経験と知識が必要です。
重度の歯周病で骨と歯ぐきが失われた方に、骨を補いながらインプラントを入れた実際の例は「【症例】重度歯周病の方の奥歯インプラント」で紹介しています。
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院長(歯周病専門医) 歯周病専門医の仕事は、失われた骨を取り戻し、それを長く保つことです。インプラント前の骨づくりは、その延長にあります。 |
3. メーカー選びが、
なぜ予防になるの?
理由は、何十年も部品が手に入るかです。インプラントは入れたあと、長くメインテナンスを続けて使うものです。
⚠ 長く使うと、こんなことが起きます
□ 部品をつなぐネジがゆるむ
□ 被せ物のセラミックが欠けて、作り直しが必要になる
□ 引っ越しや医院の閉院で、別の歯科医院に通うことになる
こんなとき、部品が手に入らないメーカーだと、ネジ1本の交換もできないことがあります。実際に、ほかの医院で入れたインプラントの部品が見つからず、修理ができないご相談もあります。
インプラントのメーカーは世界に数多くありますが、世界中で広く使われているのは一部の大手です。大手なら、部品の供給が安定していて、全国どこでも診てもらいやすくなります。
当院で使っているメーカー
✓ ZimVie(アメリカ)※主に使用
✓ Straumann(スイス)
✓ Dentsply Sirona(アメリカ)
メーカーが分からないインプラントの相談先は「他院で入れたインプラントの相談先」、ネジのゆるみは「インプラントがぐらぐらする原因」で解説しています。
4. 相談のときは、
何を確かめればいい?
CHECK1 かみ合わせから計画しているか
CTなどで、最終的な歯の位置から計画しているか聞いてみましょう。
CHECK2 骨が足りないときの方針
骨を作るのか、別の場所に入れるのか。理由も含めて説明があるか確かめましょう。
CHECK3 メーカー名を教えてもらう
メーカー名と製品名は、記録に残しておきましょう。将来、ほかの医院で診てもらうときに役立ちます。
まとめ
✓ かみ合わせから位置を決めると、掃除しやすいインプラントになる
✓ 骨が足りなければ、先に骨を作る
✓ 部品が手に入るメーカーなら、長く直しながら使える
入れたあとの予防は「インプラント周囲炎予防に大切なこと」で解説しています。
執筆・監修:福嶋歯科医院 院長 福嶋太郎(日本歯周病学会 歯周病専門医)
東京都多摩市で、歯周病とインプラント周囲炎の治療に取り組んでいます。インプラントの撤去・周囲炎の外科治療・再生療法まで院内で行い、ほかの医院で入れたインプラントのご相談も承っています。所属:日本歯周病学会、日本口腔インプラント学会、AAP(アメリカ歯周病学会)、AO(Academy of Osseointegration)
歯周病・歯周外科の専門的な解説は、院長の研究室サイト「歯周病専門医・福嶋太郎の研究室」で公開しています。

